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授業・実習
2011.11.14
登山実技で頭を鍛える
少し前になってしまいましたが、10月27、28日の登山実技2.3は、登攀ガイドの花谷泰広先生による講義でした。
場所は、高速道路上信越道の碓氷軽井沢IC付近から見えるそそり立った岩「高岩」です。
ご覧になったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
高速道から見るととても登れそうもない岩ですが、破線ながら登山道もあり、岩のぼりの心得のある方であれば短いアプローチで山頂に立つことができます。
狭い山頂からは高速道が間近に見え、絶景です。
道があるとはいえ、一歩足を踏み違えば無事ではすまないので、ゲストの安全をいかに確保するか、しかも速やかに、ということで全員知恵を絞り、迅速行動を心がけます。
ここが鎖場の核心。鎖がついているとはいえ気の抜けない場所です。
不安定な場所ではショートロープで通過。臨機応変のロープワークにはまだまだ遠い道のりです。
翌日は妙義山。ギザギザで有名な山ですが、トレーニングのために星穴岳へ。
目の前に現れる状況に対応して最適な安全確保、ルート選択を考えていきます。
山頂への最後の登りです。
自然物をうまく使った支点構築や、地形の弱点をついたライン取りなど、頭を使うことが多く、みんなはかなり充実した時間を過ごしました。
懸垂下降を重ねてたどり着いたでっかい穴。山の反対側から星が見えるらしいです。
普段、花谷先生が来るときに比べ、倍以上の時間がかかってしまいましたが、いろんな選択肢の中から場所に応じた判断を自分たちで行なっていく体験はとても貴重なものとなりました。
いつかは花谷先生のような早く、スムースにガイディングできるようになりたいと願い、日々精進です。
