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2012.09.13
去る8月27日から9月9日まで、何と2週間もの長い間、長野県軽井沢町で活動しているNPO法人ピッキオさんにお世話になり、ツキノワグマの保護管理を学ぶための実習に行ってきました。
2週間の実習の間に6頭のクマの捕獲があり、電波発信機の装着や放獣などをお手伝いしてきました。
下の写真は体重23Kgのオスが捕獲されたときのものです。
軽井沢は夏の間別荘地が避暑の方々で賑わいます。そこにクマが出没してしまわないように、ピッキオのスタッフの方々は電波発信機の信号を頼りにクマの位置を特定し、別荘地域に入ってきたら人と遭遇してしまわないように朝のうちに追い払いをします。夜の巡回、朝の追い払い、そして日中はi-nacの実習としてラジオテレメトリー実習と学生たちは大忙しでした。
また、ピッキオさんでは通称QUMA(クマ)プロジェクトが進んでおり、軽井沢に何頭のクマがいるかを調べようとしています。森の中にハチミツ入りのペットボトルを吊り下げ、その周辺に有刺鉄線を張り巡らします。クマはハチミツが大好きなので、近づいたときに有刺鉄線に毛が引っかかりますが、その毛からDNAを取り、どのクマがいつ・どこに現れたかを調べるのです。
i-nacの実習中に、クマの毛の処理などがずいぶんと進みました。
来年にはDNAの調査結果が出ると思いますが、さて軽井沢には何頭のクマがいるのでしょう。