風速２０m、気温-２０℃の授業

山岳プロ学科２，３年生、山岳ガイド志望チームは年明け最初の実習に行ってきました。
今回は国際アスピランガイドの佐々木大輔先生と黒田誠先生による冬期山岳技術強化実習です。
国内のみならず、海外でも数々の世界レベルの登攀歴をもつ先生方なので、
みんな正月気分も一気に吹き飛び、真剣勝負の山行でした。

目指したのは厳冬期の槍ヶ岳。
年末年始の北アルプスでは遭難も多く発生していたので、慎重に計画を詰めます。

黒田先生に計画をチェックしてもらいます。
数々の質問に答えが詰まり、黙ってしまうことも多々あります。

初日は登山口から槍平小屋の幕営地まで。
２日目は日の出前から行動開始です。

出発準備。この日は３０００ｍの稜線まで登ります。

ルートは大喰岳から西にのびる尾根を詰めます。

上部に来ると風も強く、凍傷にならないように防寒対策には気を使います。
アイゼン歩行も慎重に。

大喰岳（３１０１ｍ）山頂到着。
後には槍ヶ岳。

飛騨乗越をへて槍の肩へ。穂先が大きく迫っています。

いつもは自慢の体力も今回は余裕がなく、
足りないものがたくさん見えた実習になりました。
持てるものを発揮するには意思と体力が基本。
厳寒の環境でも冷静で強い佐々木先生、黒田先生から
登山者として、ガイドとして、大切なものをいっぱい教えていただきました。
３年生は最後の実習でしたが、
２年生は今回の山行をおおきなバネにして、今年もいっぱい山に行きましょう。

追：今回の実習、稜線付近では-１８℃、風速１５ｍほどだったようです。
単純計算ですが、体感気温は-３３℃ということになります。

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