山岳技術強化実習山岳班

山岳プロ学科２，３年生は8月19～23日で山岳技術強化実習に行ってきました。
今年から、将来山岳ガイドを志望する岩登り主体の山岳班と、
登山ガイドのための登山班に分けて実施しています。
今回は山岳班の様子をご紹介します。

講師は花谷泰宏先生、佐々木大輔先生、黒田誠先生。
山岳班学生がもっとも緊張しつつ楽しみにしている先生方の実習とあって、準備にも気合いが入ります。
前の週まで雨の気配ひとつなかったのに、この週はとても不安定な気象条件になりました。
目的地は剱岳。アルパインクライミングのルートに向かう予定だったのですが、
初日に剱沢のテント場に入ったところで豪雨につかまり、岩にとりつくどころではない天候に。
急遽判断を下し、晴れ間を求めて長野県の小川山に転身することになりました。

取り付いたのは烏帽子岩左稜線。全部で20ピッチのロングルートです。

当初目指していた剱岳のルートより岩は硬く安定していて、いつもフリークライミングしている
みんなには剱岳より精神的に取り付きやすかったかもしれません。

でも、慣れないクラックや、ダブルロープの扱いに苦戦して時間がかかってしまいます。

高度感のある岩場でしっかりと安全を確保し、素早くロープを扱うにはたくさんの経験を積むことが欠かせません。

花谷先生、佐々木先生、黒田先生のおかげで、素晴らしい環境のなかで貴重な経験を積むことができました。どんどん登り込んで、ガイドにとって欠かせない「分厚い登山経験」を積んでいってもらいたいと思います。

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