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2011.07.04
山岳プロ学科2,3年生の登山実技は、1泊2日でレスキューのトレーニングに行ってきました。
講師はアラスカから戻ったばかりの登攀ガイド・花谷泰広先生です。
トラブルはいつ起こるかわからないので、特別な装備は準備せず、いつも持っているものでレスキュー活動ができなければなりません。現場の状況、要救助者の様子によって方法は変わってくるので、ひとつの方法を覚えればいい、というものではありません。頭と身体をフル回転させなければならない行動で、ある意味とてもクリエイティブな能力を必要とされます。
↑雨具を使ったザック搬送の例。要救にとって負担のない方法かどうかもよく確かめます。
↑木を支点にして要救を背負い搬送。サポートするメンバーとの呼吸も大切
↑2日目は山の上の岩場で事故が発生した状況を設定し、急斜面や川をどういう方法で登山口まで搬送するか組み立てて実践しました。
ロープワークなどの技術的なことだけでなく、メンバー間のコミュニケーションや次に必要とされることを先回りして準備する想像力など、さまざまなことが必要とされることを学びました。
夜は花谷先生にアラスカでの話や大きな山にチャレンジするにはなにが必要とされるかなど、貴重なお話をたくさん聞かせてもらってとっても充実した2日間でした。帰国したばかりでたいへんなところ花谷先生ありがとうございました。