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2011.08.30
8月26日のブログでも紹介しましたが、i-nacの教員2名+学生4名の部隊で、佐渡島の『ブラックバス撲滅大作戦』に参戦してきました。ため池の水を数日かけて抜き、残された水中に残された外来魚(ブラックバス+ブルーギル)を捕獲して根絶しようという作戦です。
生物多様性保全ネットーワーク新潟の方々をはじめ、実に多くの方々の協力の下、損保ジャパンのSave Japan Projectの支援を受けて実施されるものです。
地元の方々にも多く参加していただきたいということで駆除作業は27・28日の土日に行なわれましたが、i-nacチームは25日に佐渡入りしていたので、イベント前日の26日も学生たちは事前準備に頑張ってくれました
捕獲時の写真があまりないのは、教員+学生ともに実際の捕獲作業に夢中になりすぎて、
写真を撮るのをすっかり忘れていたためです
捕獲の成果はこの通り
地元TV局の取材の前で自慢げに最大個体のブラックバスを示すナオミ
作業は捕獲で終わりではなく、魚とゴミをわけ、大きな魚は1匹ずつ体長・体重を計測します
小さすぎて取り扱うのも難しい魚たちは、1匹あたりの平均体重を計算し
総重量÷1匹あたりの平均体重=総個体数 という計算を、炎天下の中、せっせと学生たちは続けてくれました
この作戦には、i-nacの姉妹校でもあるSADO(伝統文化と環境福祉の専門学校)の学生さんたちも
参加していて、i-nac:SADOの学生たちも地味な作業を通じて、交流を深めていました。
この作戦の結果、約3万2千匹のブラックバスとブルーギルが駆除されました
ただ、駆除される魚たちには罪はないのですよね。
人間の生存のためにも生物多様性の保全は重要ですが、それをどうやって実現していくか、
なかなか奥の深い問題であることを実感させられました
これが正解という模範解答はありませんが、これからも考え続け、そして実践し続けていかなければならない問題です。
さて、実習が終了した後、地元の方々のご好意で野生のトキを観察機会に恵まれました
望遠鏡のレンズにデジカメを寄せてでしたが、こんな写真が撮れました
わかりますか、4羽のトキが枝に止まっています。
この他、トキの放鳥馴化ケージも見学させてもらい、充実した佐渡での活動でした