NEWS & TOPICS
2012.06.04
i-nacからも見える花房山・高床山には、妙高市の天然記念物であるギフチョウが生息しています。
ギフチョウは主にコシノカンアオイという植物のみを食べて育つため、ギフチョウを守るためにはカンアオイを守る必要があるのです。それには、カンアオイがどこに生育しているかを知る必要があるのですが、全山をくまなく歩き回って探すのは大変です
毎年5月に実施されているGIS(地理情報システム)実習では、カンアオイの分布を調べ、その位置情報をGPSで記録し、その情報をGISに取り込み、どんな環境にカンアオイが生育しているのかを明らかにしますそれを元に、どこにカンアオイが生育していそうか予測するのですが、ここでGISが大活躍なのです。出来上がった生息場所を予測した地図はポテンシャルハビタットマップ(潜在生息適地地図)と呼ばれます。
GISは特殊なソフトなので使い方を習得するにはずいぶんと努力が必要ですが、実際の生き物を守るために必要なので、これまでi-nacの学生たちも頑張って実習に取り組んできました
GIS実習には、この道のプロフェッショナルであるNPO法人地域自然情報ネットワーク(GCN)の方々に来ていただいていますが、毎年担当していただいている講師のKさんからこの成果を東京ミッドタウンで開催されるGISコミュニティーフォーラムで発表しませんか?とお誘いを受けました。4年も続けているとそれなりにデータも充実してきましたし、大分予測の精度も高まってきたので、思い切ってポスター発表してみることにしました
講師のKさんに作っていただいたポスターです。
これまでGIS実習に関わった学生と講師全員の連名で発表しました
これまでの学生の頑張りと、GCNの方々とが協働して成し遂げた成果です。
今後のギフチョウとカンアオイの保全に役立てていきたいと思います。
ちなみに、このポスター発表は審査され、優秀賞には商品が進呈されるのだそうです。
で、i-nac&GCNのコラボ作品は惜しくも入賞を逃しましたが、GCNの講師Kさんは
見事1位に輝き、iPadをゲットしたそうです。おめでとうございます(さすがです)