春のセックン

山岳プロ学科２，３年生は登山実技の授業で立山・室堂に行ってきました。
春なのに１８ｍの雪の壁をくぐりたどりついた室堂は日焼けがヤケドになるくらいの快晴。
国際アスピランガイドの黒田誠先生と、
山岳ガイドでカスタムメイドスキー工房「板舎」を主宰する松原慎一郎先生に
雪上訓練、通称「セックン」をしていただきました。

春だけど真っ白い立山。たまに黒いのはハイマツと雷鳥です。

ベースとなるテント場作り。念入りに雪の壁を作っているのには理由があります。
この日は夜に寒冷前線が通過予定。雨から雪に変わり、風速も１０ｍ越え。
予想通りに夜じゅう荒れて、気温も下がり、真冬に逆戻り。積雪でテントの入り口が塞がれていました。

荒れ模様のなか、黒田先生からアイゼン、ピッケルの使い方を教わります。
世界的なクライマーの黒田先生から教わることは、極限の活動の豊富な経験が裏打ちされていて、
ひと言も聞き逃すまいと、みんな食い入るようでした。

松原先生には雪山での安全管理の基礎を教えていただきました。白い大きな大斜面を滑るバックカントリースキーヤー、スノーボーダーを見ながら、早くあんなふうになれるように繰り返しトレーニングしなくちゃね。いつか松原先生が作るスペシャルスキーでビッグマウンテンが滑れるようになりたいですね。

春なのに、季節はずれの冬に会いに行った登山実技の授業でした。

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