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2020.10.14

アウトドア仕事図鑑!今はアウトドアフィットネス®に注目だ!

こんにちは。入学サポートデスク・小林です。
今日の記事は体を動かすのが好き!アウトドアが好き!そんな方はもちろん、人の心と体と共に地域の元気をつくることに興味がある方へ参考になれば嬉しいです。

 

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紹介するのは「アウトドアフィットネス®」(※株式会社BEACHTOWNの登録商標です。)

聞いたことがある方はいますか?
2007年に定義さて、今10年ちょっと。この新しい考え方は注目を集め、東京・神奈川を中心に全国に拠点施設などが整備されています!

そこで今日はここを掘り下げて、更に当校における授業・実習でのかかわりを紹介します。

 


今回、お話を伺ったのはまさにアウトドアフィットネスを実践する服部正秋講師。

服部正秋(hattori masaaki)

当校がある新潟県妙高市のお隣、長野県飯山市出身・在住。
アウトドアスポーツの拠点施設を兼ねたゲストハウス「KOKUTO iiyama home」オーナー。

大学時代にはクロスカントリースキーで学生日本一に輝き、社会人時代はフィンランドにてFISレース(国際スキー連盟公認レース)で優勝経験も有り。現在も競技に参戦するほか、雪のない季節はトレイルランニングで大会入賞多数。
またフィンランド留学中にノルディックウォーキングの指導者資格を取得。JNFA日本ノルディックフィットネス協会のナショナルトレーナーとして普及活動を行う。
当校では自身の知識・経験を生かし、アウトドアスポーツの科目だけでなく、体力トレーニングや栄養学・生理学なども担当。

 

 

 

アウトドアフィットネス=新しい考え方


(はじめにアウトドアフィットネスについて教えてください。)

まず心と身体の健康というのはいつの時代も大きなテーマです!
健康を維持するために運動したり、リフレッシュの時間をつくっている方も多いと思いますが、その中で「アウトドアフィットネス」という新しい考え方が普及しつつあります。

今までは別々に考えられていた「アウトドア」と「フィットネス」を融合させることで、人も健康となり、地域も活性化されるという考え方です。
株式会社BEACH TOWNの代表取締役である黒野崇さんが新しい領域として考案されました。黒野さんはその後、一般社団法人アウトドアフィットネス協会を立ち上げ、さらに普及拡大に尽力されています。

その土地の自然を生かし、山や湖や海、都市部であれば公園や企業の遊休地などをフィールドとして、野外でスポーツを楽しみながら健康的なライフスタイルを創造する、新しいフィットネスの概念です。

 

種目の定義はない


先のとおり、アウトドアフィットネスとは考え方・概念のことで、種目に関してはこれという決まりはありません。

アウトドアフィットネスの拠点となるジムが続々とオープンしていますが、ヨガやピラティス、ボルダリング、ランニングやウォーキング、サップやサーフィンなどが行われています。
手軽に日常的に、極端な話、毎日できるようなことが健康に結びつきやすいということもあるので、ライトなものがアウトドアフィットネスの概念に入りやすいです。

 

私が担当している「アウトドアフィットネス実習」では、中でも中核的な存在である、ヨガ、トレイルランニング、ノルディックウォーキングの3種目の知識・技術を学び、これからの業界の動向や、学生自身の健康増進のためのコンテンツとしても理解を深めてもらいたいと思っています。

アウトドアスポーツと聞くと、身構えてしまったり、準備が大変、と思う方もいるかもしれませんが、従来とは違い、ライフスタイルの中で楽しく、手軽に!継続できることが大切かなと思っています。
アウトドアフィットネスジムではそういった点からも、例えばカフェが併設していて運動後のコミュニケーションの場に設計されていたり、更衣室や道具のレンタルも整っています。

 

大切にしているのは、自然がもたらす心の健康


アウトドアフィットネスのジムでは、一般的なフィットネスジムと比較して、退会率が低いそうです。

室内のフィットネスジムでランニングマシーンやエアロバイクを使ったり、もちろんそれでも健康増進をはかれるけれど、やっぱり風を感じて景色を楽しみながらランニングをしたり自転車をこいだりは気持ちがいいですよね!
太陽の光をあびながらヨガやストレッチをするのもいい!

そういった体に加えて、心の健康を物凄く大事にしています。

また土地の自然にあわせて出来ることも面白いです。
例えばここ妙高なら雪が多いので白銀の世界でクロスカントリースキーをするのもアウトドアフィットネスだし、反対に雪が降らないところでは別の楽しみ方がある。その土地の気候や地形など、特性を生かすということも大切にしていることです。

 

アウトドアフィットネスジムをのぞいてみよう


(服部先生が注目している施設や、興味がある方へ紹介したい施設などはありますか?)

まずは神奈川県にある”「BEACH」葉山アウトドアフィットネスクラブ”です。
ホームページはこちら

海岸沿いの古民家を再生し、アウトドアフィットネスの拠点としてオープン。
その中のスタジオでヨガやピラティスをしたり、オーガニックの食材を使ったカフェもあります。また目の前が海なので水のアクティビティをしたり、すぐ近くに山もあるのでトレイルランニングやウォーキングをしたり。
興味がある方はまずはここをチェックしてもらいたいですね。

 

次は東京都にある”BLUE TAMAGAWA OUTDOOR FITNESS CLUB”
ホームページはこちら

こちらは都市型で、住宅街にあります。スタジオではヨガやボルダリング、河川敷でマウンテンバイクやノルディックウォーキング、川ではSUPなど。街中でも自然を感じれて、その土地を上手く活用している。それを体現できる施設です。
昨年は担当しているアウトドアビジネス実習の中で見学をさせていただきました。

 

この他では2020年7月に新宿のど真ん中にも施設がオープンしました。人と人、人と自然をつなぐ、まったく新しいコミュニティとうたわれていて注目です。
”PARKERS TOKYO”
ホームページはこちら

 

KOKUTO iiyama home も注目です!


(ご自身がオーナーをつとめる、”KOKUTO iiyama home” もアウトドアフィットネスのひとつの拠点ですよね!?)

紹介してくださってありがとうございます!笑

KOKUTO iiyama home は長野県飯山市の通称・仏壇通りに位置します。徒歩15分以内に20を超える寺社があります。
「寺子屋」という言葉があるとおりお寺は昔から人が集まる場所で、そこを有効に活用していきたいという思いがありますし、実はそこでできるアクティビティって沢山あるんですよ。伝統的な場所でできるという付加価値も生まれますしね。
また地域の人と訪れた人のコミュニケーションが生まれる場所にもしたいと思っています。

 

最後に、仕事にするということ。


一般社団法人アウトドアフィットネス協会が発行している、OUTDOOR FITNESS 「BASIC」インストラクターという資格があります。
アウトドアにおける四季折々の楽しみ方を理解し、安全管理体制のもとにアウトドアフィットネス(ランニング、ノルディックウォーキング)プログラムが実施出来るインストラクターの養成を目的とした資格です。

学校では先のとおり、アウトドアフィットネス実習で、アウトドアフィットネスの概念を理解し、日本ノルディックフィットネス協会が認定するアクティビティリーダーの資格を取得しています。

その実習の、冒頭あるいは最後で必ず話すことがあるのですが、まず30年前のフィンランドと今の日本の現状が似ているんです。
フィンランドは3年前に運動習慣世界一になったのですが、そこに至るまで30年から40年かかっています。高齢化や医療費の問題、生活習慣病の問題など、多くの社会問題に向けて予防医療や健康増進を強化していかなくてはならない。国がそこに力を入れてきたんですよね。
日本と人口の差はあるにしても、これまでのフィンランドに日本が学ぶことは多くあるなと私は考えています。

 

これから学生達が卒業して働いていく中で、国内の人口統計や社会問題を常に頭に入れた状態で考えておかないと、ただ好きなことだけをやるのではなく、そこを紐づけてコマースしていかないとお客様はこないんじゃないかと思います。

授業の中では棺桶型といわれる日本の人口ピラミッド図と、新興国のピラミッド図なんかも見せています。

仕事を退職され、比較的時間がある高齢者層のライフスタイル、また多くの人たちの健康問題、そこにアウトドアスポーツをいかにつなげていくか、アウトドア業界で働く者としては注目していかなければならない、仕事として考えていかなければならないことだと思います。

 


シリーズ連載中!自然・アウトドアの専門学校がお届けする仕事図鑑

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