NEWS & TOPICS
2021.09.30
近年、伸び続けているアウトドア需要。
その背景にあるのは、感染リスクの少ない野外での活動として注目されていることもありますが、
さらに根底にあるのは、人々の自然指向の強まりにあります。
つまり、世の中の流れとして、消費者の自然回帰への意欲や、自然への意識がますますが高くなってきているのです。
さて、この記事では、
アウトドアの現状とアウトドア業界の今後について、
当校の田辺先生のインタビューをもとにご紹介します!
「大好きな自然の中で仕事がしたい!」
「アウトドア業界で働きたい!」
「アウトドア資源を活用して事業を作りたい」
と言った方には必見です。
▼2022年4月の入学を考えている方はこちらを▼
選考料2万円免除!面談のみのAO入試は12/18まで
目次
今まで当たり前のように存在し、社会の一部となっていたエンタメやレジャー業界。
コロナにより、多様な活動が制限される『できない尽くし』の世の中で、
野外で活動できるキャンプや、登山をはじめとするアウトドアスポーツがあらためて注目され、
『自然の中に人が出向く』というモチベーションが日本中で高まっています。
しかし、アウトドアがこの1年、2年でいきなり注目されてきたかというとそうではありません。
こちらのオートキャンプ人口の推移のグラフからわかるように、2010年くらいから徐々に右肩上がりで伸びてきています。
アウトドアを4つの分野にわけて、それぞれの市場規模(販売額)の割合をみていくと(下にいくと図があります)、
キャンプ、ハイキングや釣りといった「ライトアウトドア」分野(2020年予測値で58%)と
アウトドアブランドのウエアやシューズを普段使いする「ライフスタイル」分野(同25%)を
合わせると市場の約8割を占めているのが分かります。
その中で、当校は、これら2つの分野はもちろんですが、
高い専門性が求められる「アウトドアスポーツ」や「登山」の分野でも即戦力となる人材育成に力を入れています。
参加人口の点で一番裾野の広い「ライトアウトドア」分野が注目されることで、
将来的には、次のステップとしてアウトドアスポーツや登山まで挑戦する人口が増え、
さらにアウトドア市場が刺激され拡大すると予測できるため、
アウトドア業界は今後もまだまだ期待できると推測しています!
矢野経済研究所調べ(参考)
アウトドアは、異業種の大手企業が参入したり、メディアに取り上げられたりと、
様々なジャンルに進出し、今まさに新時代が到来したと言っても過言ではありません。
日本国内で絶大な人気を誇るアウトドアブランドのスノーピークが手がける先進的な取り組みを筆頭に、
都市部の住民や企業へもアウトドアの波が到来し、
都市公園を活用したアウトドアフィットネスや、
屋外でビジネスミーティングを行なったりするキャンピングオフィスなど、
メディアを中心に紹介される機会が急増しています。
さらには、ビックカメラ、ワークマン、アルペン、ユニクロといった大手企業が
アウトドア市場に進出し、盛り上がりに拍車をかけています。
キャンピングの細分化も著しく進み、
グランピングをはじめとする「ライトアウトドア」分野もここ数年で非常に伸びてきています。
一人でキャンプを行うソロキャンプ、アウトドアフィールドで行う女子会の女子キャン、バイクや車で移動しながらキャンプを行うキャンプツーリングなど、挙げればキリがありません(笑)⇒参照
〇〇ピングと題して、家のベランダで行う「べランピング」、室内でテントを張ってキャンプを楽しむ「部屋ンピング」などもあります。
「都市部の人が都市部にいながら手軽にアウトドアを楽しめる」そんな新しい波が今まさにきています。
また、YouTubeやアニメといった様々なメディアにも取り上げられ、幅広い層にアウトドアが浸透してきています。
YouTubeの事例で言うと、お笑いタレントのヒロシさんのチャンネル『ヒロシちゃんねる』では、
登録者数100万人を突破し、ソロキャンプに関する本まで出版されるほど注目されています。
さらに、キャンプ場でのリクリエーションや野外調理などのアウトドアを満喫する女子高生たちのゆるやかな日常を描くアニメ『ゆるキャン』が着目され、
これまで関心がなかった人など幅広い層にアウトドアが広まっています。
アウトドアが新時代に突入したと先ほど述べましたが、その中でもう一つ注目されているのがアウトドア人材です。
さて、アウトドア人材とはどう言った人材を指すのでしょうか?
具体的には、
などが挙げられます。
つまりアウトドアという多様な野外フィールドの中で、
『どんな人でも楽しく安全に活動できる機会を提供できる人』
が今求められているアウトドア人材になります。
当校では、「M U R A18」「ノルディックハーフマラソン」と言った数百人規模のアウトドアイベントを学生が中心となって企画、運営し、実践の場でこうしたイベントや大会の「生きた知識・ノウハウ」を学んでいます。
実際に企画、運営をすることで、
いざ社会に出て自分がゼロから携わる時に非常に大きなアドバンテージになると思います。
卒業生の中には、社会に出てからアウトドアイベントのプロデュースを行っている人もいます。
今、まさに求められているスキルを学校を通じて学ぶことができるのはすごく大きな価値です。
みなさん「アウトドアフィットネス」という言葉を耳にしたことはありますか?
アウトドアフィットネスとは、その名の通りで、
山や湖と言った自然資源を利用して、「生涯スポーツ」を楽しむ中で、
健康的なライフスタイルを実践・創造することです。
自然の中で、遊びながら体を動かすことで、気付いたら健康になれるというのがアウトドアフィットネスの大きなメリットです。
また、アウトドアフィットネスは、地域の自然資源を活用することを通して地方創生や環境保全活動にもつながることから、
その考え方に賛同した多様な業界の企業が、様々な施設をオープンさせています。
近年のアウトドアフィットネスの大きな動向としては、
アウトドアフィットネスを展開する(株)BEACH TOWNの株式の過半数を、
東証一部に上場している大手フィットネス企業、(株)ルネサンスが取得し、資本提携したことです。
日本全国にインドアのフィットネスジムやスポーツスクール、介護サービスを数多く展開し、
企業の健康保険組合の健康づくり支援も手がけるルネサンスと提携することで、
アウトドアフィットネス業界のさらなる拡大が注目されています。
ここまで、アウトドア業界の現状と今後の動向について考えてきましたが、それを踏まえて、学校が掲げるビジョンとはなんでしょうか?
私達が掲げるビジョンは、
『アウトドア人材の育成による文明進化と生命進化のミスマッチの解決』です。
急速なテクノロジーの進化で、文明が大きく発展してきました。
しかし、人間や自然環境というのは、大昔からそれほど変化していません。
文明だけが発達し、人間力や地球環境の劣化が顕著に見られる
「文明的進化と生物学的進化のミスマッチ」
が悪化の一途をたどるようになり、
生きる力の低下、生活習慣病の蔓延、気候変動、資源枯渇など地球環境や社会の問題が増えてきています。
当校では、
「テクノロジー・文明の進化と同時に、人間の心身・生活や自然環境も豊かにしていかないといけない」
そんな思いからこのビジョン(アウトドアによるミスマッチの解決)を掲げました。
アウトドアを通じて、人間力の向上や地球環境問題の課題解決につなげていきたいと考えています。
本記事では、アウトドア業界の最新情報と今後の動向について詳しく紹介してきました。
今後さらに伸びる可能性を秘めているアウトドア分野で、
環境問題や社会問題の解決を一緒に考えて取り組んでみたいと思ってくださった方は
ぜひホームページや学校見学・説明会を通じて、詳細を覗いてみてください!
今回の記事の続きはこちらをチェック↓
『後編:アウトドアの視点から考える地方創生』
インタビューワー:竹田 嶺
新潟県妙高市出身。1歳よりスキーを始め、大学まで競技スキーを続けてきたが、学生時代にバックカントリースキーに出会い、大自然の中で制限をかけられずに自由に滑れるスタイルに魅了され、今はバックカントリースキーをメインとしている。
また、自然の風景を写真や映像で納めて、多くの人に魅力を知ってもらうために映像クリエイターとしても活動中。
▼学校概要を知るならYouTubeライブオープンキャンパス
毎月1回配信!過去の配信もすぐ見れる